示談金の相場は

痴漢事件においては,示談が身柄解放や不起訴処分(起訴猶予),執行猶予を勝ち取るために極めて重要であることは言うまでもありませんが,それでは痴漢の場合,示談金をいくら用意すればいいのかというと,基準のようなものがあるわけではなく,行為態様や被害感情など事案によって異なると言わざるを得ません。

もっとも,一般的な傾向として,迷惑防止条例違反よりも強制わいせつ罪の方が示談金は高額になりがちですし,また,被害者が未成年の場合には,被害者の両親が非常に立腹していることが多く,示談金が高額になりがちであると言えます。

少し古い書籍になりますが,千葉県弁護士会が編集した「慰謝料算定の実務」という本によると,迷惑防止条例違反の場合,「アンケート回収結果は,総数5件中,示談成立が4件,示談不成立が1件である。示談成立事案のうち,5万円が2件,10万円が1件,15万円が1件である。」とされています。

ただし,対象件数が少なく,また調査時期が古いので(この本の初版は平成14年になります。),現在でも5万円から15万円程度で示談ができるとは限りません。この金額の倍程度の場合もありますし、もう少し高額になることを覚悟しておいた方がよいでしょう。

また,同じく「慰謝料算定の実務」という本によると,強制わいせつ事件の場合,「示談金額としては,ほぼ100万円の範囲内にあり,上限は300万円であった。50万円未満のものが20件と半数近くあり」と書かれています。

ただし,調査対象とされているのは強制わいせつ事件であり,すべてがいわゆる痴漢事件というわけではないので(示談金が高額化した事件の中には強姦に近いような事案もあり,痴漢事件の参考にはならないと思われます。),示談金額は事案によって異なると言わざるを得ません。

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